グラフィックスケーリングの比較

Windの標準解像度が1024x600。これより小さい解像度のゲーム画面は額縁状態か拡大されてしまうわけで、どんな感じだったか比較します。BIOS1.06を入れた時に使えるのが640x480、800x600、1024x600、1024x768(画面スクロール)な訳です。(DirectXとしては512x384みたいな微妙なのも選択できないことはないみたいですがー)
ゲーム画面として800x600を選択している場合は、縦サイズがハード的に一致いるため、主に左右だけを黒くするなどの表示で対応できるのですが、少し昔の640x480なゲーム画面がどうなるか確認してみましたよ。ちなみに確認に使用したゲームは「バルダーズゲート テイルズ・オブ・ザ・ソードコースト」です。D&Dルールに基づいた、濃さたっぷりなファンタジーRPGが楽しめる逸品です。

Intelグラフィックオプション(コントロールパネル内)の設定で、液晶サイズと画面解像度が違う場合、「中央に表示」「アスペクト比固定で画面拡大」「液晶全体に拡大」のどれを使うかが選べます。

まず最初は「中央に表示」から。その名のとおり640x480の画面が液晶に表示されてます。いわゆるドットバイドットで表示されている状態で、一切画面のフィルタリング処理などされてないので、とても鮮明に見ます。

次が「アスペクト比固定で画面拡大」。縦サイズに合わせる比率で横もピッタリ拡大されてますよ。私はこの設定で使っています。

最後に「液晶全体に拡大」。画面ピッタリに拡大してしまうので、顔が横長になったりするのが気にならない人だけ選択できそうです。私は横長になるのが気になってしまうのでこの設定は使いません。ただ視界をゲーム世界いっぱいで埋められるのは素晴らしいですよね。

さて「中央に表示」はゲームの画面が綺麗に見えるいっぽう画面が小さいので、ちょっと迫力としては味気ないのです。そこで「アスペクト比固定で画面拡大」を使う訳ですが、この時気になってしまうのが色の滲み方。昔640x480のゲーム画面を1024x768や1280x1024などの液晶に表示したりしたときに、その色や画面の壊れ方には残念な気分を存分に味わった経験があります。特に文字が潰れたり滲みが気になったりであまり良い印象がありませんでしたが。しかし以下の比較をちょっと見てみましょうか。

こちらが「中央に表示」。1ドット単位で絵のギザギザまで丸見えですね。フォント文字が小さすぎて潰れていることすら形として出ていて表示自体はとても鮮明です。

次が「アスペクト比固定で画面拡大」。やはり文字の拡大処理なんかの為に滲み気味になってますが、思ったより悪くありません(と、いうのも昔見たのが色の補間なんてしない劣悪な拡大機能だったからなんですが)

最後に「液晶全体に拡大」。文字の色がさらに滲み気味に。ちょっと画面全体も1.5倍以上に引き伸ばされるので無理矢理感も見えてきます。文字の縁もボケ気味、おまけに文字が正方形じゃなくなっているので、日本語としては逆に読みづらさが目立ってきました。

と3種見たところ、Windの640x480画面を「アスペクト比固定で画面拡大」は悪い品質ではないな、と画面の引き伸ばし時効果についての印象を改めたのです。800x600画面の場合は、横幅中央にドットバイドットで鮮明に表示されるので、こちらは問題ありません。10年前のノートパソコンの液晶機能や、5年前の液晶モニタを基準に考えちゃいけないのですよ。これが技術の進歩ってヤツか!また1つ学ばせて頂きました。

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