Atom N270 + 945GSE環境 ゲーマー向けベンチマーク結果 (BIOS1.09)

先日のWind U100へのBIOS1.09の導入とともにオーバークロックテストした結果が集計できました。各種ベンチマークは全てパーツ入れ替え前(内蔵80GBHDD、オンボードメモリ1GB)の状態でテストした結果になります。またテスト中に使用しているAsTray PlusはVer1.4.0β1です。今後の良き携帯ゲーム機ライフのために現状を把握してみたいと思います。


CPU演算速度を見るためのSuperπ 104万桁の計算時間を秒で記録したものです。各種オーバークロック状態と、SpeedStepを無効(800MHzまでに制限がかかるモード)状態の結果も取得してあります。計算時間ですので、グラフが短いモードの方がより処理が速いことを表し、逆に長いモードはバッテリーの消費に優しいことを表します。


DirectX7世代のゲーム性能を測る3DMark2000のスコアを記録したものです。3DMark2000は実行中にオーバークロック状態を変更すると正しくスコアが出ないようなため、全てモードの変更後に3DMark2000を起動して確認しています。注目すべきはAsTray Plusを使用したときの性能で、ほぼ11%程度まで落ち込むことが判りました。AsTray Plusは1024x768を便利に表示してくれるのですが、ターンベースなシミュレーションゲームなどの限定的な使用に落ち着くのではないかと思います。
多くのDirectX7以前のゲームは快適ですが、DirectX7からDirectX8への移行期のゲームはポリゴン数が多くなっている印象があるので、ややしんどいのではないでしょうか。


DirectX8からDirectX9移行期(シェーダーモデル1.1から2.0)のゲーム性能を測る3DMark2003を使用して測った記録です。シェーダー1.1のグラフィックスでは11fps程度をキープしていることから、よほど多ポリゴンのゲームでなければなんとかプレイできなくもないレベルだと思います。
ちなみに3DMark2003のプロバージョンを持っていないので、標準設定の計測のみです。



DirectX9世代(シェーダーモデル2.0から3.0)のゲーム性能を測る3DMark2005を使用して測った記録です。各種解像度にanisotropicフィルタを適用して動作させました。fps1〜5fps程度を上下するため、DirectX9世代のゲームはほぼアキラメロという事が良くわかります。
既に充分遅いのもあってAsTray Plusを使用した場合でも、ほとんど動作速度に差が出ません。このfps環境であっても我慢できる、という場合であれば1024x768以上専用のゲームに挑戦したとしてもDirectX7世代ほど体感の差は無いです。


DirectX9世代のX3:Terran Conflictのローリングデモを使用して測ったfpsと、OpenGL1.5+GLSL世代のDOOM3タイムデモのfpsを測った記録です。AsTray Plusを使用して結果は省いています。これはX3:Terran Conflict、DOOM3共に動かすにはGMA950は既に性能不足が判明している点と、OpenGLベースのグラフィックス処理はAsTray Plusのダウンスケーリング表示が正常に動作しないことから省きました。またOpenGLのグラフィックス処理とAsTray Plusを併用するとブルースクリーンになることからも、計測は難しいと判断しました。


定番のFINAL FANTASY XIベンチマーク結果です。CPUへの高負荷とDirectX7世代のゲームベンチマークとして計測しました。

まとめ

BIOS1.09で増えたオーバークロックの項目は順当に性能向上を起こしますが、それによって「今まで遅くて動かせなかったソフトが快適になるかも」、とまでの印象はありません。またあわせてAsTray Plusでの動作も確認してみましたが、ブラウジングなどは便利としても、ゲームで使う物は限定しないと体感上の差が大きくイライラ感も増してきます。
Intelドライバのスケーリングはほぼノーコストで液晶サイズに合わせてくれていますので、今更であってもこういった機能をドライバレベルで追加してくれるとより有難さが増すと思います。(そうならないかな)


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